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 似たもの同士の簡単識別法
『クサグモとコクサグモ 』 文・写真 緒方清人

どちらも、市街地から山間部まで広く分布しています。
公園木や庭木などでも生息しているので身近なクモです。
しかし、識別に迷うことがあります。

クサグモは7月下旬ごろから成体が見られます。
コクサグモは8月下旬ごろからで、丁度、一ヶ月ぐらいのずれがあります。

体長はクサグモが約15mm、コクサグモが約10mmで、クサグモが一回り大きいので、
当然、棚網も大きく30cm〜60cmぐらいあります。
コクサグモは15cm〜30cmぐらいです。

また、両種とも危険を察すると、トンネル状の住居の奥から脱出します。
クサグモ コクサグモ

クサグモ(メス)

コクサグモ(メス)
腹部背面は灰褐色で黒褐色の二縦条があり、淡褐色した4〜5対の山型斑がならぶ。
山間部ではクサグモの方が多い。
腹部背面は黄茶褐色で条は不明瞭、
4〜5対の八の字型の淡褐色した斑が並ぶ。
特に、最初の斑はまさに八の字です。
密に刈り込んだ垣根を好みます。