やや、難しくなりましたが2種は個体数が多いので取り上げました。
両種とも幼体の時期は網のみが多いようです。
オオツリガネヒメグモ
本種は石垣の隙間やコンクリート壁の水抜きのパイプの中など、人口的な環境を好みます。不規則網の中央に小石や茎などを三角錐に集め、その中に潜んでいます。
雌の腹部は黒褐色または茶褐色で全体に白班がありますが、後方の白斑が人の眉に似ていますから、識別ポイントになるでしょう。
住居の形だけで種を決めるのは危険です。平地から山地まで広く生息しています。
ツリガネヒメグモ
崖地や岩の窪みなどに生息しています。
住居の形は前種に似ていますが、小石や枯れ葉なども吊るします。
雌の腹部は茶褐色の地に黒斑と白班が多数あります。とくに、白斑が星のように散らばっていますので、識別ポイントになるでしょう。
丁度、6〜7月は卵のうの時期です。ハツリグモの吊るした枯れ葉かなと思ったら、一度開いて見てください。雌と数個の卵のうがあるでしょう。
平地から山地まで広く生息しています。
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